RX621 内臓フラッシュROMイレーズエラーを伴うデバッグ不可

お世話になります。ヨシオカです。

e2studioを用いてRX621マイコンをデバッグしようと試みているのですが、再開ボタンを押しても数秒で中断されてしまいます。また、コンソールに下記のような内臓フラッシュROM
イレーズエラーが起きているとのことですがマイコンは新品であり、フラッシュROMの劣化は考えにくい状況です。また、複数のマイコンで試してみましたがすべて同様の結果となりました。原因に心当たりがある方や同様の症状に対処したことがある方がいましたらお手数おかけしますが原因、対策等を返答していただけたら幸いです。

[環境]
・ターゲットデバイス:RX621(R5F56218BDFP)
・デバッガ―:e2lite
・開発環境:e2 Studio
・接続方法:JTAG

[コンソール]
E2LITE へ接続, RX Target
GDBServer エンディアン : リトル
ターゲット電源 : オン
ターゲット接続開始
ファームウェアバージョン '1.06.00.001'
ターゲット・エンディアン (MDE ピン) : リトル

Version Information:
FFWE2RX.dll 2.03.00.003
Communi.dll 3.02.00.000

Emulator Information:
Emulator Board Revision E2LITE Rev.0
User Vcc 3.42085 V
ターゲット接続終了
GDB: 61418
ターゲット接続状況 - OK
ターゲット接続状況 - OK
ダウンロード開始
ダウンロード終了
GDB アクション 'ダウンロード終了', は失敗しました エラー・レポートは, CFFWInterface::FFWE20Cmd_DWNP_CLOSE:内蔵フラッシュROMのイレーズエラーが発生しました。フラッシュROMが劣化している可能性があります。 のためのFFW呼び出しエラー
エラー 'ダウンロードの停止が失敗しました', APP_FAILURE
ハードウェア・ブレークポイントはアドレス0xfff8061cに設定します。
ターゲットデバッガから切断されました。

  • > フラッシュROMの劣化は考えにくい状況です
    そうですね。物凄く稀な現象なので考えなくて良いと思います。

    フラッシュメモリに書き込もうとする時にはまずイレースをしなければならないので、
    その時点で失敗したと解釈すればハード的な要因やクロック等のタイミングに関わる問題ではないかと推察します。

  • ヨシオカさん、こんにちは。NoMaYです。

    見てみたい情報があります。e2 studioのgdb tracesウィンドウの内容をテキストファイルにコピペしてzipファイルに固めてリプライに添付して頂くことは出来ませんでしょうか?なお、e2 studioのgdb tracesウィンドウの開き方ですが、以下のスレッドへの投稿の画面コピーを参照してみて下さい。(ちなみに、その次の手は、CS+でやってみてどのようなエラーが表示されるか確認してみる、というのを考えています。こういう場合、統計的根拠はありませんが、CS+の方が10倍ぐらい頼りになります!)

    ファームウェアのロードに失敗する。【デュアルバンク】【RX72N】
    japan.renesasrulz.com/cafe_rene/f/forum5/7269/rx72n/38774#38774
     

  • ほや様、NoMaY様
    返信ありがとうございます。

    ほや様のクロック等のタイミングに関わる問題ちいう推察をもとに回路を見直したところ、
    PLLVCC/PLLVSSを接続していないという非常に根本的なミスが原因でした。
    また、NoMaY様のアドバイスを踏まえて今後はCS+も併用して使用していきたいと思います。

    このような基本的なミスでお手数をおかけしてしまい申し訳ありません。

    最後に私がRXマイコンでデバッグできるまでに見落としていた項目を残しておきます。
    今後、私のようにマイコン初心者で同様の現象で困っている方やデバッガ―接続までの参考になれば幸いです。


    ・うまくいかない場合まずは電源、リセット回路、クロック回路、未使用端子の処理を見直すこと
    ・VCC/VSSは全てのピンに接続すること(内部で繋がっているわけではない)
    ・PLLVCC/PLLVSSを接続すること
    ・リセット回路について原因が疑われる場合オシロで確認すること
    又はハードウェアマニュアルの「未使用端子の処理」をもとにプルアップで接続してみること

    最後にお二方とも本当にありがとうございました。