温湿度センサPmodボードUS082-HS3001EVZ(ルネサス QuickConnect IoT)ってRX SmartConfiguratorのCG Componentでは素朴に扱えない(cannot be used for it)?

こんにちは。NoMaYです。

ルネサスさんの温湿度センサPmodTMボード(ルネサス クイックコネクトIoT)を買ったのでTB-RX671で触ろうとしています。搭載されている温湿度センサHS3001のデータシートを見たところ、測定開始トリガを掛けるI2Cコマンドは以下の画面コピーのフォーマットになっていて、I2Cのデータライトなのですがデータ数が0の形になっていました。他方、RXスマートコンフィグレータが生成したCGコンポーネントのソースでは、以下の画面コピーの通り、I2C通信API関数内でデータライトのデータ数が0の場合は、何もしない、という処理になっていました。(おそらく、このエラーチェック?は後付の処理で、本来はエラーコードを返すところだけれど、既に戻り値がvoidの関数として規定されていたので、こういう処理になったのだろう、という気がします。)

何か、ひと工夫しないと扱えない、っぽい気配です、、、(だから温湿度センサなのに重厚?ミドルウェアがやたら念入りに用意されていたのかなぁ、、、)

温湿度センサHS3001のデータシートの画面コピー
www.renesas.com/jp/ja/document/dst/hs300x-datasheet


RXスマートコンフィグレータが生成したCGコンポーネントのソースの画面コピー


[関連リンク]

US082-HS3001EVZ 温湿度センサ PmodTM(ルネサス クイックコネクトIoT) 製品ページ
www.renesas.com/jp/ja/products/sensor-products/humidity-sensors/us082-hs3001evz-relative-humidity-sensor-pmod-board-renesas-quick-connect-iot

[追記]

ちなみに、TB-RX671のPmod TMタイプ6Aの標準実装のコネクタの配線ですけど、こういう配線になってました。

TB-RX671の回路図の画面コピー
www.renesas.com/jp/ja/document/sch/target-board-rx671-schematic


TB-RX671 製品ページ
www.renesas.com/jp/ja/products/microcontrollers-microprocessors/rx-32-bit-performance-efficiency-mcus/rtk5rx6710c00000bj-target-board-rx671

Parents
  • チョコです。

    >測定開始トリガを掛けるI2Cコマンドは以下の画面コピーのフォーマットになっていて、I2Cのデータライトなのですがデータ数が0の形になっていました。

    それには、気が付いてRL78のI2CのAPIで何とかできないかと検討したことがありました。

    結論としては、データ数0は受信時のみエラーとしておくことで対応可能でした。

    書き込みでのスレーブアドレス送信後に、送信データ数をチェックしてそこで残りデータ0で通信を終了しすればそれだけで済むはずです。残り0でなければ、データを送信するだけで済みますので。

    追伸

    G14FPBのサンプルコードでHS3001を制御しているものがありました。そこでは以下のように記載されていました。

Reply
  • チョコです。

    >測定開始トリガを掛けるI2Cコマンドは以下の画面コピーのフォーマットになっていて、I2Cのデータライトなのですがデータ数が0の形になっていました。

    それには、気が付いてRL78のI2CのAPIで何とかできないかと検討したことがありました。

    結論としては、データ数0は受信時のみエラーとしておくことで対応可能でした。

    書き込みでのスレーブアドレス送信後に、送信データ数をチェックしてそこで残りデータ0で通信を終了しすればそれだけで済むはずです。残り0でなければ、データを送信するだけで済みますので。

    追伸

    G14FPBのサンプルコードでHS3001を制御しているものがありました。そこでは以下のように記載されていました。

Children
  • チョコさん、こんにちは。NoMaYです。

    > 追伸
    > G14FPBのサンプルコードでHS3001を制御しているものがありました。そこでは以下のように記載されていました。

    リプライありがとうございます。ということは、以下のアプリケーションノートをRX671へ移植すれば良いのかな、という思惑が浮かび、ダウンロードしてソースを見たところ、チョコさんのIICライブラリスタイルのコード生成機能の初期化処理だけ利用して、後は全て自前で作り込んでいくというスタイルのコードでした。

    シェルティさんがやりたいと言っているのは、FITのAPIを(必要なら)拡張して、薄皮を被せるだけでArduino APIを実装出来るように、ということですね。そうすることで、全てのマイコンでArduino APIが使えるようになるかも?(あと、FITだけでなく、RL78のFITライク検討中新フレームワークも?そして、そのArduino APIもスマートコンフィグレータから生成出来るようになったりするかも???、、、)

    アプリケーションノート RL78/G14 I2C バス制御(Arduino API)

    要旨

    本アプリケーションノートでは、RL78/G14 Fast Prototyping Board (FPB) を用いてArduino 言語のようなプログラム記述でセンサ (HS3001) とLCD 表示器を、I2C バスを介して制御する方法を説明します。

    対象デバイス

    RL78/G14


    PDFファイル
    www.renesas.com/jp/ja/document/apn/rl78g14-controlling-i2c-bus-arduino-api-rev100

    ZIPファイル
    www.renesas.com/jp/ja/document/scd/rl78g14-controlling-i2c-bus-arduino-api-rev100-sample-code
     

  • チョコです。

    RL78のコード生成の「コード生成プリビュー」で確認してみましたが、IICA0割り込み処理の部分を抜き出してみましたが、下に示す赤い四角で囲んだようにスレーブアドレス送信完了時の割り込みでは、送信データ数をチェックして0ならば、"r_iica0_callback_master_sendend()”関数を呼び出して抜けるようになっている構造は同じです。

    従って、同じように、上側のAPIを少しいじるだけで対応できますよ。

    以上

  • チョコさん、こんにちは。NoMaYです。

    実は、私は、HS3001が人生で2個目のI2Cデバイスなのですが(1個目はRX72N Envision Kit搭載のISL29034ですが)、この測定開始トリガを掛けるI2CコマンドのようにI2Cのデータライトでデータ数が0の形のものは、そこそこ見かけるI2Cコマンドなのでしょうか?

    そこそこ見かけるものであるなら、RXスマートコンフィグレータのCGコンポーネントで受け付けるようにして欲しいところですが、世のなか広しとは言え、このHS3001(とそのファミリ製品)ぐらいであるなら、自前で何とかするのが妥当なところなのでしょう、とも思うのです。

    #RX Driver PackageでHS3001制御ミドルウェア(FITと共存するFSP互換ミドルウェア)が提供されていることは知っていて、それでもちょっと思ったことです。

  • チョコです。

    I2CではシリアルEEPROMから始まり、BME180、BME280、BMP280、HDC1080、照度センサなどを使いましたが、スタンバイ解除にデータ数が0のデータライトを使うものはありませんでした。(これ以外にかふぇルネで、他の人の開発をサポートしてきていますので2桁にはなっていると思います。)

    ただ、データ数が0の書き込みはI2Cの処理としては禁止されてはいないし、処理自体も矛盾しません。私のライブラリでは、転送起動時のデータ数のチェックはかなり前からやっていないですね。

    受信時のデータ数の0はI2Cバスとしては、無理があるので、これだけはチェックしといた方がいいかもしれません。

    以上

  • チョコです。

    >シェルティさんがやりたいと言っているのは、FITのAPIを(必要なら)拡張して、薄皮を被せるだけでArduino APIを実装出来るように、ということですね。

    FITのAPIがどのようになっているかが分かりませんが、従来のI/Fの延長ではArduino APIを実装できないと思います。

    基本的に、Arduinoでは、送受信のバッファ・メモリをAPI側で準備しています。送信では、処理を分割してブロッキング処理になっているようです。受信については、ノン・ブロッキングになっていて、受信したデータ数を確認しながら読み出せるようなAPIになっているようですね。

  • チョコさん、こんにちは。NoMaYです。

    実は、FITは、例えばUARTであればデフォルトは受信リングバッファ(も送信リングバッファも)あり、です。そういうFITライクなものを、RL78にも導入しようとしているのだと思うのです。マイコンでクラウドに接続しようとすると、どうしてもROMが巨大になってしまって、そういうROMサイズではデフォルトでそうなっていても、あまり気にならない、むしろ、そういう業務を受注するような開発者さんにとっては何で最初から実装されてないの?と不便に思っている、という話も多い(のではないか)というのが背景にあると思います。

  • チョコです。

    >実は、FITは、例えばUARTであればデフォルトは受信リングバッファ(も送信リングバッファも)あり、です。

    昔から調歩同期通信ではよくバッファは使われていますし、UARTにFIFOが内蔵されているものも見かけます。

    しかし、I2Cではアービトレーション負けがあったりするので、制御が面倒でしょうね。また、HS3001はデータ準備完了の確認をデータの最初の2バイトの中にあるフラグで確認するようなので、バッファが入るとおかしくなりそうですね。

    そもそも、完了していないときに4バイトを読み出したら、どうなるのかがデータシートからは読み取れませんでした。結局、G14FPBでやっているように時間で管理するのが簡単な対応かもしれません。

    シリアルEEPROMでも書き込み完了を、ストップコンディション発行後すぐにポーリングするといつまでたっても完了にならないことがありました。ここらをどう実現するのかは、時間待ち以外は難しいようです。