SH2A 内蔵RAMの予約領域への書き込みについて

はじめて投稿します。よろしくお願いいたします。

SH7216の内蔵RAMの予約領域について質問させていただきます。

元々は128KBの内蔵RAMで、設計とデバッグを行い、

その後、コストダウンのため、64KB内蔵RAMのマイコンに変えてデバッグをしたところ、

本来、64KBでは、予約領域のはずの(FFF9 0000~FFF9 FFFF )にデータが正常に書かれていることがわかりました。

(表示→CPU→メモリで、予約領域のメモリ値を見ました。)

マップリストは以下のようになっています。

そこで、質問ですが、予約領域への(FFF9 0000~FFF9 FFFF )書き込みが、正常に行われているのはなぜですか?

このまま使用しても、問題ないでしょうか?


 

  • ひよこ さん、こんにちは。NoMaYと申します。

    原則的に、ユーザーズマニュアル上は存在しないことになっているROM/RAM/IOレジスタにはアクセスしない方が良いですよ。もっとも、趣味の電子工作の遊びであれば所謂自己責任の範囲において、そういった存在しない筈のものを使うのは構わないです。そういったことを紹介しているウェブページも実際にたくさんあるはず。(秋月電子さんで販売されているルネサスさんのR8Cは商品仕様以上の内蔵フラッシュメモリが使えるとか見掛けた記憶もあります。)

    存在しない筈のものが使えてしまうのは、中身が一緒だから、ということが一般的だと思います。といっても、商品仕様外の部分は、出荷検査されていないかも知れませんし、出荷検査で不良となっていることもあるかも知れませんし、リビジョンが上がった商品が納入された時に突然使えなくなる可能性もあるかも知れません。

    マイコンの例では無くてPC向けCPUの例になりますが、中身が同じなのに商品が違う、という実例に関しては以下のニュース記事を読んでみて下さい。

    この10年で起こったこと、次の10年で起こること(46)
    Intelを追うAMDの“賢明なるシリコン戦略”
    2020年08月28日 09時30分 公開 [清水洋治(テカナリエ),EE Times Japan]
    eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2008/28/news034.html

    Ryzen 5とRyzen 7はまさにこれで、同じシリコンの“完全動作品”と、ほんの一部欠陥が見つかったものの“救済品”という関係になる。同様に、4コア版の「Ryzen 3」も同じシリコンだ。4000番台のシリコンを1種に抑え、選別によって1種からラインアップを拡充し、松竹梅の仕様を分けているのだ。コストを最小化し(シリコン種を増やすとマスク代、治工具費用、パッケージ種などが増えコスト構造が悪化しやすい)、選別によって品種を増やすという優れた手法を用いている。


  • NoMaYさん、こんにちは。ひよこです。

    ご回答ありがとうございます。

    勉強になりました。

    予約領域への書き込みが、正常に行われているのが納得しました。

    ただ、保障されていない領域なので、使わないようにします。