RA6M5について、USBFSとUSBHS機能を使用したいのですが、サブクロックなしでHOCOからUSBCLKを作り、同機能を使用することは可能でしょうか?(我々のボードにはサブクロックおよびメインクロックを実装していません)
データシートには 「USBCLK を使用する場合は、FLL 機能を有効にしてください。」とありましたので、FLL 機能について確認したところ、
電気的特性>表 53.17 サブクロック発振器以外のクロックタイミング>HOCO クロック発振器発振周波数>FLLあり の備考欄に「サブクロック周波数精度は、±50ppmです。」
とありました。
この「サブクロック周波数精度は、±50ppmです。」という一文は、FLL機能を使用するにはサブクロックが必要という意味でしょうか?
なお、クロック系統のブロック図にはFLLの記載はありませんでした。
そもそも、USBHSをHigh-Speedモードで使う場合、メインクロック(発振子や発振モジュール)として、12,20,24MHzのいずれかを接続する必要があるかと思います。(HOCOをクロックソースにする事は不可。メインクロックは±50ppm以内のクロック精度が要求されています。)
USBHSをCL-onlyモード(USB1.1)として使う、USBFSを使う場合は、HOCOからPLLを使いUSBCLK(48MHz)を生成してクロックソースとする事ができます。(USBHS側は、USB60CLKも選択可能)
電気的特性に拠るとHOCOの精度は、FLLを使わない場合±1.4%です。HOCOからFLLを使わずにUSBFS/USBHS(USB1.1)を動かせるかという観点では普通に動くと思います。但し、HOCOが電気的特性の上限/下限まで目一杯変動した場合、USBのタイミングのスペックには入らないと思います。
>FLL機能を使用するにはサブクロックが必要という意味でしょうか?
そういう意味だと思います。「FLLはSOSCのクロックをリファレンスとする」(RA6M5ハードウェアマニュアルRev1.10 P185)の記載があります。
ご回答ありがとうございます。
大変参考になります。