お世話になっております。
マイコン:RX651
環境:CS+
FIT モジュールを用いて、 RSPI + DTC で、次のような通信を実装しようとしています。
・ 全二重、クロック同期式、スレーブ動作
・ 16bit ずつ
以下は上手くできました。
・ SCI + DTC (ただし SCI なので 8bit ずつ)
・ RSPI (16bit ずつソフトウェア転送)
しかし、 RSPI と DTC (or DMAC) を組み合わせた場合、 DTC が起動せず、直ちにオーバランエラーが発生します。
(コードは、 FIT の RSPI, DTC アプリケーションノートを参考にしました。)
RSPI のアプリケーションノートに依れば可能らしいのですが、 DTC (or DMAC) と RSPI を組み合わせたサンプルコードは見付けられませんでした。
お知恵を拝借できれば幸いです。
ji1101さん、こんにちは。NoMaYと申します。私は マスタモード かつ (FITではなく)コード生成機能 でしか RSPI+DTC/DMA を触ったことがないですが、SPDRレジスタのアクセス幅設定が、RSPI側での設定とDTC/DMA側での設定で、違う設定になっていて誤動作している可能性はないかな?と気になりました。或いは、DTC/DMA側の設定が、32ビット幅でもなく、16ビット幅でもなく、8ビット幅アクセスの設定になっていたり、とかです。と、ここまで書いて気になって、FITのRSPIモジュールのドキュメントのR_RSPI_Open()の説明を見るとSPDRレジスタのアクセス幅を設定するパラメータがありませんね。R_RSPI_WriteRead()の説明を見るとspcmd_command_wordのRSPI_SPCMD_BIT_LENGTH_XXから自動設定されるのかな?とも一度は思いましたが、SPDRレジスタのアクセス幅は、もっと根っこの方の設定のような気がして、ドキュメントを検索してみました。そうしたら、以下の記載が見付かりました。このアクセス幅が原因だったりしないでしょうか?RX ファミリRSPI モジュールFirmware Integration Technologywww.renesas.com/jp/ja/search/keyword-search.html#genre=document&q=r01an1827r01an1827jj0200-rx.pdf表 1-1 RSPI API関数一覧「注1:RSPI制御の高速化のために、SPDRレジスタを32ビットアクセスします。」画面コピー
ji1101さん、こんにちは。NoMaYです。その後、どうでしょうか?オーバーランエラーは解消出来るようになったでしょうか?それとも、解消出来なくて、SPDRレジスタのアクセス幅は原因ではなかった、という状況でしょうか?
ji1101さん、こんにちは。NoMaYです。RDP V1.19のDTCモジュールのソース(r_dtc_rx.c)を見てみましたが、特にRSPIを特別扱いしている箇所はありませんでしたので、RXマイコンのDTCの仕組み的にRSPIの送信が出来て受信が出来ないことは無い筈です。レジスタ的には、送信側割り込みのDTCEビットが1なら送信側がDTC転送されますし、受信側割り込みのDTCEビットも1なら受信側もDTC転送される筈です。そこで、考えてみたのですが、R_RSPI_WriteRead()もしくはR_RSPI_Read()の呼び出しの直前に受信側割り込みのDTCEビットが1になっているか確認してみてはどうでしょうか?(RDP V1.19のRSPIモジュールのソース(r_rspi_rx.c)を見てみましたが、これらの関数内でDTCEビットを操作している箇所は無さそうでした。)そして、受信側割り込みのDTCEビットが0のままであれば、受信側のDTC設定時に設定関数からエラーが返されていないか確認したり、逆にDTCEビットが1であれば、受信側のDTC設定自体に誤りが無いか(といってもDTC_INTERRUPT_AFTER_ALL_COMPLETE設定済みなら転送カウントを1に設定してしまっていることしか思い浮かびませんが)確認したり、してみてはどうでしょうか?[追記]それから、該当箇所(RSPI設定,DTCのRSPI送信設定,DTCのRSPI受信設定)のソースを見せて頂くことは可能でしょうか?(もし現象再現プロジェクトを作成済みの場合はFITのドキュメントを除いた残り(添付ファイルサイズ制限回避の為)のファイル一式をzipファイルに固めて添付して頂くか、そうでなければコンパイルエラーが出ないように切り貼りされたCソース(FITのヘッダファイルは当方で用意します)をzipファイル(インデントが消失するのを防ぐ為)に固めて添付して頂ければと思います。見せて頂くことが可能なら、ですが。) たぶん、マスタモードかつループバックモードでも再現するのではないかと思われ、私の手元のRX65N TBボード単体でも確認出来そうな気がして来ましたので、こちらでもやってみようかと思ったからです。
ji1101さん、こんにちは。NoMaYです。その後、どうでしょうか?ルネサスさんのサポートからサンプルコードは届いたでしょうか?実は、別スレッド『DTCを用いたRSPI通信時の割り込みについて』に(FITではなく)コード生成機能でマスタモード+ループバックモード+RSPI+送信DTC or 受信DTCを試したプログラムを投稿したことがあるのですが、試しに、そのプログラムから送受信ともDTCのプログラムを作成してみました。スレーブモードではなくマスタモードであるという点はありますが、マイコンとしては(つまりFITではないが少なくともコード生成機能では)期待した通りに動作しました。以下の画面コピーの通り、送受信とも、DTCEは1→0になっていますし、転送カウンタも3→0になっており、かつ、ループバックで送受信したデータも期待通りになっていました。参考程度ですが(FITではなくコード生成機能なので参考にもならないかも、とも思いますが)、以下にプロジェクトのファイル一式 (RX65N TBボード、CS+プロジェクト(rcpeファイル同梱))を添付しました。issue_20190725.zip