こんにちは。藤森です。
この度、RX65N-1MB-Starter-Kitを使い、別の通信機器とUDPフレームによる通信の実装を目標として、
まずは、静的にIPアドレスを振り、対向のPCからのPing要求の応答することを確認しようとしていますが、
必要と思われるドライバやミドルウェアを組み込んでもPing応答を確認できない状況ですの、アドバイスを頂きたいです。
以下、環境構築設定になります。
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統合開発環境:e2studio
MCU:RX65N-1MB-Starter-Kit(R5F565N9AxFB)
Toolchain:Renesas CCRX
スマートコンフィグレーターにより組み込んだコンポーネント:
・r_ether_rx
・r_cmt_rx
・r_sys_time_rx
・r_t4_driver_rx
・r_t4_rx
自環境に合わせた変更点
・r_t4_rx_config.h
#define T4_CFG_SYSTEM_DHCP (1) ⇒ (0)
※DHCPを無効
#define T4_CFG_ETHER_CH0_MAC_ADDRESS 0x74,0x90,0x50,0x00,0x79,0x03
※ボードに貼られているMACアドレスに変更
#define T4_CFG_SYSTEM_CALLBACK_FUNCTION_USE (1) ⇒ (0)
・r_ether_rx_config.h
#define ETHER_CFG_CH0_PHY_ADDRESS (1) ⇒ (30)
※CPU毎に変更するように、とコメントがあったため
・スマートコンフィグレーターから、"EtherC0_MII"を全て使用するに変更し、コードに反映
・アプリケーション部分の変更
①. 起動時のハードウェア初期化処理で、イーサネット端子初期化処理を呼び出し
②. メイン関数にて、Ethernetドライバをオープン(lan_open)※
lan_open
③. メイン関数にて、T4ライブラリをオープン(tcpudp_open)※
tcpudp_open
※以下、参考資料のAPIを呼び出し
参考Renesas資料:R20UW0031JJ0111
以上です。
藤森さん
シェルティです。こんにちは。ご検討いただいているTCP/IPスタック(r_t4_rx)周りを設計した者です。
マイコンは異なりますがスマートコンフィグレータ上からTCP/IPスタック込みのソフトウェアを構築する方法を以下にまとめています。
ボードの差分周りをスマートコンフィグレータ上で調整いただければ動くと思います。
https://github.com/renesas/rx72n-envision-kit/wiki/1-Ether-TCP-IP
他には、NoMaYさんも仰っていますが、ボード上のジャンパ設定等を確認し、Ether関連の回路が途中で途切れていないかなどを確認すると良いと思います。あとwiresharkを導入してパケットレベルでの観測を実施いただくのもEtherのデバッグに役に立ちます。
NoMaYさんご指摘のサンプルについては以下からダウンロード可能です。
https://www.renesas.com/us/ja/software-tool/tcpip-protocol-stack-m3s-t4-tiny-rx-family
RX65N RSK 2MB版用のサンプルなので1MB版ではそのままだと動かないですね。
少し前までは多くのボード用のサンプルを入れていたのですが、開発費との兼ね合いで削減しました。
一方でCI/CDの仕組みを導入してサンプル構築のコストを下げて多くのボード用のサンプルを新鮮な状態に保ってリリースすることやスマートマニュアルから検索できるようにするような仕掛けを継続して構築を進めています。現状色々ご不便をおかけしてすみません。
以上です
シェルティさん
こんばんは。藤森です。
返信ありがとうございます。
昨日まで色々と設定を変更していた点を踏まえて、もう一度新しいプロジェクトを作成すると、
DHCPでも、静的にIPアドレスを設定してもPingが通ることを確認しました。
これから昨日までのプロジェクトとの差分を確認しようと思います。