AzureRTOS + RXマイコン でUSBメモリ読み書き(USBマスストレージクラス)

AzureRTOS + RXマイコン(RX660)の構成について

e2studio(スマートコンフィグレータ)で、synergySSPのようなFileXとUSBXを組み合わせてUSBメモリへ読み書きできるようなソフトウェアパッケージを探しましたが、見つけられませんでした。

やはりまだ用意されていないのでしょうか?

その場合、TFATの方のミドルウェアを使うしかないのでしょうか?内容のファイルからすると純正のRTOSの方で動かすもののようにも見えますが。

Parents Reply
  • t-tさん

    シェルティです、こんにちは。ルネサスの中の人です。リアルタイムOS周りの整備を担当しています。

    e2 studio/スマートコンフィグレータは以下リポジトリを参照してFreeRTOSやAzure RTOSのコード組立を実行します。

    https://github.com/renesas/azure-rtos

    ルネサスにて評価済の対応ボードリストが以下にあります。

    https://github.com/renesas/azure-rtos#supported-boardsdevices-and-applications

    USBXが動作するのは、RX65N RSK、RX65N Cloud Kit、RX65N New Cloud Kit (CK-RX65N)の3種ですね。

    ただ残念ながらまだマスストレージクラスの動作をサポートしておらず、ご推察の通りコミュニケーションデバイスクラス(CDC)のみです。RX66NおよびFileXのサポートは検討中です。随時拡張していっています。より正確な検討状況については弊社技術サポートにお問合せいただければと思います。

    以上です

Children
  • シェルティさん

    ご回答ありがとうございます。大体把握できました。

    ちなみにRenesas+AzureRTOSのスタンスがまだよく分かっていないのですが、OSSではありますがメーカー主導で進むものと考えてよいのでしょうか。

  • t-tさん

    シェルティです、こんにちは。

    >>メーカー主導で進むものと考えてよいのでしょうか。

    まだ手探りですね。主導はOSカーネルを提供するクラウドベンダ(AWS or マイクロソフト)になると思います。メーカー(ルネサス)はOSカーネルにデバイスドライバを提供する、という役割が徐々に明確になってきたかなと感じています。Linuxと同じ感じでしょうか。もちろんデバイスに関するソフトウェアについてはルネサスでも技術サポートしますし、OSとデバイスドライバの話が混じっている場合はルネサスで1次解析して必要に応じてクラウドベンダと共同で解析を進める、などの対応も可能と考えます。ルネサスは常にAWSとマイクロソフトと各OSカーネルのソースコードの1行単位で議論を継続しております。

    OSSだと技術サポートが心配になると思いますが上記のような対応に加え、クラウドベンダ側でロングタームサポートが提供されており、有償ですが契約を結ぶことで長期的なOSカーネルの保守を含めたお客様量産製品のライフサイクル管理も対応可能ではと考えます。このへんもLinuxと同じ感じですかね。

    FreeRTOSのLTS:

    https://aws.amazon.com/jp/freertos/pricing/

    Azure RTOSのLTS:

    https://learn.microsoft.com/en-us/azure/rtos/general/lts

    以上です

  • シェルティさん

    丁寧なご回答ありがとうございます。

    参考にさせていただきます。