我らが(?!)パナソニックのアルカリ乾電池(エボルタ)の単三型の特性です。グラフを見ると乾電池は温度依存性がとても強いですね。-10℃だと、20℃の時の20分の1しか電力がとれません!放電特性(0.9V)を見ると、電流が大きくなればなるほど電池の消耗が激しく20mAで900時間(18000mAh)に対して、2000mAで2時間(4000mAh)と凄い幅があります!20mA未満の微弱電流だと自己放電(年1%程度?)分の影響が大きくなってきそうですね。実際に電力量を計算する場合は、電流値に電圧を掛ければいいので、放電カーブから見い出した平均電圧を例えば1.2V(@10Ω)の場合、定電流放電特性のグラフから1.2V/10Ω=120mAで140h(16800mAh)なので16800mAh×1.2V=20.16Wh=72.6KJ(キロ・ジュール)とかって計算できますね。これに使用温度にあわせた補正と自己放電率を加味すれば計算完了。電池で直接マイコンを動かすのか、DCDCコンバータで3.3Vとかに昇圧するか等によりますけども回路の消費電流にあわせてグラフの読み方(値)が変わってきます。その他、乾電池(特にアルカリ)は高温になると液漏れしやすくなるのと、電池ボックスに酸化膜ができるので信頼性の高くない製品向けですね。
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