e2studio FSPの機能を使用したISRの使用方法

お世話になります。TNと申します。

ご教授お願いします。

 

 

【問い合わせ内容】

RAマイコン、RTOS、e2studioを使用し、AGTタイマー割り込み(void i_agt_int_user(void))からタスクのサスペンドを解除

したいのですが、以下のコードでは解除されません。

コード生成(タスクやハードの設定)はFSP configrationの機能を使用し、 i_agt_int_user(void)はintrrupts configrationで設定しています。

設定方法に問題があるのか、APIの使用方法に問題があるのかわかりません。

割り込みからのサスペンド解除を行う設定と、方法をお教え願いないでしょうか

よろしくお願いします。

 

 

extern TaskHandle_t new_thread0;

// タスク処理

void new_thread0_entry(void *pvParameters)
{
   FSP_PARAMETER_NOT_USED (pvParameters);

  volatile int debug;

  R_AGT_Open(&g_timer0_ctrl, &g_timer0_cfg);
  R_AGT_Start(&g_timer0_ctrl);

  /* TODO: add your own code here */
  while (1)
  {
    vTaskSuspend(NULL);
    debug=0;

  }
}

 

// 割り込み処理

void i_agt_int_user(void)
{
  BaseType_t ret = pdFALSE;

  ret = xTaskResumeFromISR(new_thread0);

  portYIELD_FROM_ISR(pdTRUE);
}

  • TNさん、こんにちは。NoMaYと申します。

    FreeRTOSですので、私の場合ですと、xTaskResumeFromISR(new_thread0)の中へステップ実行して行って、何かがASSERT/assertにより検出されていないか調べてみます。他にズバリのリプライが無かったら、そうされてみてはどうでしょうか?

    また、とっさに気になったことですが、割り込みの優先順位がFreeRTOSの割り込み処理が動作する範囲外(RXマイコンならconfigMAX_SYSCALL_INTERRUPT_PRIORITY以上、すみませんがARMマイコンは以上なのか以下なのか不明で分からないです、、、割り込みの優先順位が非直感的との話題を見た記憶があります、、、)だったりしませんでしょうか。

  • TNさん、こんにちは。NoMaYです。

    ちなみに、ヘッダファイルに以下の記載がありましたので、このAPIは充分に注意して使う必要があるようです。

    /**
     * task. h
     * <pre>
     * void xTaskResumeFromISR( TaskHandle_t xTaskToResume );
     * </pre>
     *
     * INCLUDE_xTaskResumeFromISR must be defined as 1 for this function to be
     * available.  See the configuration section for more information.
     *
     * An implementation of vTaskResume() that can be called from within an ISR.
     *
     * A task that has been suspended by one or more calls to vTaskSuspend ()
     * will be made available for running again by a single call to
     * xTaskResumeFromISR ().
     *
     * xTaskResumeFromISR() should not be used to synchronise a task with an
     * interrupt if there is a chance that the interrupt could arrive prior to the
     * task being suspended - as this can lead to interrupts being missed. Use of a
     * semaphore as a synchronisation mechanism would avoid this eventuality.
     *
     * @param xTaskToResume Handle to the task being readied.
     *
     * @return pdTRUE if resuming the task should result in a context switch,
     * otherwise pdFALSE. This is used by the ISR to determine if a context switch
     * may be required following the ISR.
     *
     * \defgroup vTaskResumeFromISR vTaskResumeFromISR
     * \ingroup TaskCtrl
     */
    BaseType_t xTaskResumeFromISR( TaskHandle_t xTaskToResume ) PRIVILEGED_FUNCTION;

     

  • TNさん、こんにちは。NoMaYです。

    私のFSP(とRA)の知識は、以下のGitHubにFSPのソースがあること(とARMコアのほんの入り口)までなのですが、xTaskResumeFromISR(new_thread0)の中へステップ実行して行ってみるという話以前として、以下の2点に関してはどうなのかな、という考えが思い浮かびました。

    github.com/renesas/fsp

    (1) そもそも割り込みに来ている?

    極端な例では、他マイコンの事例として、main()の先頭でEI()を呼ばなければいけなかった、等あったりします、、、

    これは割り込みルーチン(or コールバックルーチンと呼んだ方が適切なのかは分からないですが)先頭にブレークポイントを設定して、Goさせてみれば、状況は把握出来ると思います。

    ブレークしないようならば、まず、割り込みルーチンを使えるようにする為のサンプルコードを探す必要があると思うのです。

    (2) FreeRTOSを使うお膳立ては出来ている?

    FSPのソースの場所は知っていても中まで見てはいないので、正しいかどうか分からないですが、デフォルトでFreeRTOSが使えるようになっているものなのか気になります。

    たぶんxTaskResumeFromISR()でリンクエラーを起こしている訳では無さそうなので、FreeRTOSのコンポーネントは追加されていると思いますが、FreeRTOSが必要とするTick割り込みとYield割り込みが自動的に有効化されているのか、手動で何かしないといけないのか、気になります。

    このあたりは、タスクをひとつ作って、vTaskDelay( pdMS_TO_TICKS(1000) )だけのループを記述して、1秒毎にブレークするかどうか調べてみれば、状況は把握出来ると思います。

    もしそうならないようであれば、FreeRTOSを使うお膳立てが出来ていない可能性が高い、と思うのです。

    と、ここまで書いて、GitHubを見たところ、以下のリポジトリとサンプルコードらしきものがありました。これは、どうでしょうか?取っ掛かりになりませんでしょうか?

    github.com/renesas/ra-fsp-examples
    github.com/renesas/ra-fsp-examples/tree/master/example_projects/ek_ra6m3/freertos/freertos_ek_ra6m3_ep
     

  • NoMaY様
    お世話になります。 
    ご丁寧にありがとうございます。

    (1) そもそも割り込みに来ている?
      割り込みは発生しているのは確認しました。

    (2) FreeRTOSを使うお膳立ては出来ている?
     vTaskDelayで遅延が発生していることも確認しました。

    問題は先に教えていただいた、RTOSのconfigMAX_SYSCALL_INTERRUPT_PRIORITYと
    ハード割り込みの優先順位に問題があったようです。

    おかげさまでxTaskResumeFromISRが正常に動作し、vTaskSuspendが解除されるようになりました。

    大変助かりました。
    ありがとうございます。