RenesasさんからStrategy Updateが発表されましたね

こんにちは。NoMaYです。

RenesasさんからStrategy Updateが発表されましたね。読んでいて、おやおや~?、と思ったのが RL78 next という文字でした。どうも車載向けっぽいですが、どんなのを作るのかな、、、ちなみに、(電話会議の音声ですが)柴田CEOの声は、こういう感じなのですね、、、

Strategy update ( ↓ RL78 next ? )
https://www.renesas.com/jp/ja/about/ir/event/pdf/fy2020/strategy-update.pdf


Automotive strategy ( ↓ マーケットシェアは30%前後? )
https://www.renesas.com/jp/ja/about/ir/event/pdf/fy2020/automotive-strategy.pdf


Infra industrial and iot strategy ( ↓ RZの新シリーズ? )
www.renesas.com/jp/ja/about/ir/event/pdf/fy2020/infra_industrial_and_iot_strategy.pdf


説明会 - Renesas Electronics > 投資家の皆様へ(IR情報) > IRイベント
www.renesas.com/jp/ja/about/ir/event/presentation.html


2019年12月期 通期決算説明会(2020年2月12日) 説明会音声
時間:55分31秒
www.renesas.com/about/ir/event/audio/fy2019/2019-q4-presen-audio-ja.mp3
 

  • こんにちは。NoMaYです。

    これは以前からアナウンスされていたもののことだろう、と思うのですけれども、ルネサスさんのRISC-Vマイコンの最初の製品のモータ制御ASSPの実際の製品が広報されましたね。スペックを見ていて気になったのですけれども、ARMコアのライセンス料が問題視されるほど価格に厳しいお客さん向けということは、そのお客さんが必要としないもろもろの内蔵周辺機能が満載されて価格が高くなっている、いわゆる汎用マイコン、というカテゴリの製品では、そのお客さんに売れない?という話になってしまうのかな?みたいな気がしなくもないような、、、この先ずっと、もろもろのASSP開発に工数を投入していくのかな、、、(以前のRL78のもろもろのASSP展開のような、、、)

    RISC-Vコアを搭載した、モータ制御用32ビットASSPを発売
    ~パートナ企業との協業により、すぐに使えるターンキーソリューションを提供~
    www.renesas.com/jp/ja/about/press-room/renesas-extends-leading-risc-v-embedded-processing-portfolio-new-motor-control-assp-solution

    モータ制御用ASSP「R9A02G020」の主な特長

    ・ ライセンスフリーのRISC-V ISA(命令セットアーキテクチャ)をベースにコストを最適化した、動作周波数32MHzの革新的32ビットCPUを搭載
    ・ 豊富なアナログIP機能:3つの専用PGA(プログラマブルゲインアンプ)とサンプル&ホールド回路を備えたA/Dコンバータ、D/Aコンバータ×2、コンパレータ×2、温度センサ
    ・ モータ制御用タイマ、ウォッチドッグタイマ×2
    ・ 24ピンおよび32ピンの小型QFNパッケージ
    ・ Ta +125°Cまでの高温動作をサポート
    ・ BLDC(ブラシレスDC)モータ1個、1/3シャント、PFC、およびホールセンサ入力用のセンサレスベクトル制御に対応
    ・ 48KB(キロバイト)のフラッシュメモリを搭載
    ・ 16KB(ECC保護付き4KB)のSRAMを搭載
    ・ CPUおよびバスメモリの保護ユニットを搭載
    ・ あらかじめプログラム済み、かつテスト済みのモータ制御ソフトウェアを提供
    ・ 完全なリファレンスデザイン:ハードウェア、ソフトウェア、キット、ツール、ハードウェアデータシート、ソフトウェアデータシート、GUIマニュアル、アプリケーションノート


    [関連リンク]

    RISC-VコアASSPによる三相モータ制御ソリューション
    www.renesas.com/jp/ja/application/key-technology/motor-control-robotics/3-phase-motor-control-risc-v-core-assp

    概要

    コストを最適化したRISC-V 32MHz 32ビットの革新的なCPUをコアとし、豊富なアナログIPを内蔵するとともに125℃の温度対応を実現したASSPを搭載したシンプルな3相モータ制御ソリューションです。 このASSPは、あらかじめプログラムされたモータ制御ソリューションとして提供され、ユーザは、提供されるGUIインターフェースを使用して、特定のモータ特性をデバイスのデータフラッシュに保存することができます。 さらに、モータの位置エンコーダ、ホールセンサ、ルネサスIPS2200の誘導型位置センサ(SIN/COS信号を使用)の信号を追加する入力チャンネルも用意されています。 さらに、I2Cとシリアルポートを備えたPMODインターフェースにより、外部環境センサの接続やワイヤレス接続が可能です。


  • こんにちは。NoMaYです。

    ルネサスさんのRISC-Vマイコンの最初の製品のモータ制御ASSPは、ASSP(Application specific standard product)マイコンというカテゴリの中でも、さらに一歩踏み込んだような、こういう販売方針だったのですね。(というか、これはもう`マイコン`というカテゴリの製品では無かったのだったのかも?という気もしなくもないような、、、)

    ja.na4.teamsupport.com/knowledgeBase/20626321

    Question:
    生産工程で、デバイスにプログラムを書き込むにはどうすればよいですか?

    Answer:
    本製品ではモータ制御アプリケーションファームウェアはデバイスに書き込まれた状態で提供するため、ユーザが書き込める領域はアプリケーションパラメータ領域(特定のモータやそれに準ずる設定)のみとなります。

    デバイスには、シリアルプログラミングインタフェースが備わっています。このインタフェースを使用すると、アプリケーションパラメータをデバイスのメモリ内に保存できます。


    ja.na4.teamsupport.com/knowledgeBase/20626326

    Question:
    モータ制御ASSP用にテストプロジェクトを構成する際、e2 studioで必要なセットアップが見つかりません。

    Answer:
    このASSPは、ルネサスの他の汎用マイクロコントローラとは異なり、事前に書き込まれたモータ制御アプリケーションが書き込まれた状態で提供されます。したがって、エンドユーザ側で開発の必要はありません。


    ja.na4.teamsupport.com/knowledgeBase/20626330

    Question:
    ASSPハードウェアのユーザマニュアルはどこにありますか?

    Answer:
    モータ制御用ASSPのユーザズマニュアルは開発には必要ありません。書き込まれているアプリケーションの機能は事前にプログラミングされており、エンドユーザはアプリケーションを開発する必要がないためです。高レベルなハードウェア機能とデバイスの電気的特性については、データシートに明記されています。実装されているソフトウェアの機能については、評価キットのユーザマニュアルを参照してください。


    [関連リンク]

    RISC-V FAQ
    ja.na4.teamsupport.com/knowledgeBase/category/31668
     

  • こんにちは。NoMaYです。

    ウェブで調べ物をしていたら、こういう記事があったことに気付きました。Armのアーキテクチャライセンスというものは「Armのアーキテクチャライセンスの費用があれば、小規模な設計チームを維持するのは難しくないわけで、」とあるので数億円/年ぐらいの価格なのでしょうかね、、、(小規模とはいえMCU/MPUの設計チームの維持費用が数千万円/年ぐらいで済むことはさすがに無いでしょう、と思ったのですけれども、、、)

    大原雄介の半導体業界こぼれ話
    ライセンスビジネスに見る「Arm」と「RISC-V」の関係
    大原 雄介 2022年5月23日 06:18
    pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tidbit/1410878.html
     

  • こんにちは。NoMaYです。

    ウェブで調べ物をしていたら、こういう記事が出たことに気付きました。R-Carの将来版とかに載ったりするのでしょうかね、、、

    Armがインフラ向けプロセッサ「Neoverse V2」を発表、NVIDIAのGraceが採用
    2022/09/16 06:10 著者:小林行雄
    news.mynavi.jp/techplus/article/20220916-2455968/
     

  • こんにちは。NoMaYです。

    ArmのNeoverseというのはマジで注目株なのでしょうか、、、(このIPのライセンス費用は「アーキテクチャライセンス」というものより安上がりに済むのでしょうかね、、、それとも、費用対効果として見ればバツグンに良いものだけれども、年間ライセンス費用としては同じぐらいなのでしょうかね、、、) ([追記] 追記した記事を読む限り、安上がり、のようですね、、、)

    Arm、最新プロセッサIP「Neoverse V2」を開発 高い整数演算性能と安全性を実現
    2022年09月16日 13時30分 公開 [馬本隆綱,EE Times Japan]
    eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2209/16/news090.html

    アームが「Neoverse」のロードマップ刷新、NVIDIA「Grace」採用の「V2」を発表
    2022年09月20日 07時30分 公開 [朴尚洙,MONOist]
    monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2209/20/news068.html

    [追記]

    Arm社がQualcomm社とNuvia社をライセンス契約違反および商標権侵害で提訴したとか。それより何か良く分からないのは、3頁目に「Armの許可なくArmベースのIPで好き勝手ができないことも明確に打ち出した形になった。」とあるのだけれども、RISC-VでもルネサスさんがAndes社(もしかするとSiFive社も?)からライセンスされているIPで好き勝手ができる、なんてことは当然そんなことは無い筈だと思うのだけれども、RISC-Vを推している偉い人達の言うことが謎なのですけれども、、、

    アナリストが指摘
    ArmのQualcomm提訴は「アーキテクチャライセンスの機会を損なう」
    2022年09月09日 12時00分 公開 [Sally Ward-Foxton,EE Times]
    eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2209/09/news065.html
    3頁目

    Armの許可なくArmベースのIPで好き勝手ができないことも明確に打ち出した形になった。


  • こんにちは。NoMaYです。

    RZ/Fiveについてホワイトペーパーとパンフレットが出ていますね。(米国SiFive社のIPでは無く、台湾Andes社のIPだったのは、やっぱりそのせいなのかな、、、)

    IoT エッジ開発に新しい選択肢を届ける 64bit RISC-V マイクロプロセッサ
    www.renesas.com/jp/ja/document/whp/%36%34-bit-risc-v-microprocessor-delivers-new-options-iot-edge-development
    ↑Rulzの投稿システムのバグで正しいURLを書けません。相変わらず半角の 64 が***と伏字になってしまいます
    ↑苦肉の策で半角の 64 を %36%34 としてみましたが今時のブラウザならどれでも大丈夫でしょうかね

    概要

    グローバル、かつ、急速な拡大を見せるIoTエッジ機器は、各種センサーとクラウドをネットワーク経由で接続する機器として重要性が増しています。IoTエッジ機器はLinuxなどの高性能OSを搭載できる64ビットのマイクロプロセッサの採用が加速しています。さらに、近年の国際情勢の影響もあり、IoT機器の安定的な供給を実現する為、マイクロプロセッサに搭載されるCPUアーキテクチャについても、選択肢を求める声が出てきております。RZ/Fiveは、これら課題を解決する為の様々な特徴を有した製品です。


    IoTプラットフォーム向けRISC-V CPUコアのラインナップを拡充
    RENESAS RZ/FIVE GROUP
    www.renesas.com/jp/ja/document/fly/renesas-rzfive-group

    利点

    ■ オープンRISC-V ISAを備えたRZ/Fiveは製品の長期使用のリスクを軽減

    …以下省略…


    [追記]

    ピン互換品のRZ/G2ULがArm® Cortex®-A55なのですから、ここは、A53との比較では無く、A55との比較でないと、適正感が無いような?そういえば、Linuxの各種ベンチマークで測定しての結果かな?CPUコアの話とは別に、バス回り(キャッシュ回り)の話とかコンパイラの話とかカーネルの話とか、そういう要因込みの結果はどうなの?とか気になったりとか、、、


    このクラスで優れたCPU性能

    AX45MPはこのクラスにおけるCPU性能が優れており、Arm® Cortex®-A53よりも約1.3倍のCPU性能が期待できます。


  • こんにちは。NoMaYです。

    う~ん、、、

    > ピン互換品のRZ/G2ULがArm® Cortex®-A55なのですから、ここは、A53との比較では無く、A55との比較でないと、適正感が無いような?

    > AX45MPはこのクラスにおけるCPU性能が優れており、Arm® Cortex®-A53よりも約1.3倍のCPU性能が期待できます。

    Hot Chips 29 - ARMの新クラスタデザイン DynamIQ
    2017/10/16 11:30 著者:Hisa Ando
    news.mynavi.jp/techplus/article/20171016-hotchips29_dynamiq/2

    Cortex-A55は、A53と比較して1.18倍から1.97倍(ただし、memcpyを除くと1.18倍から1.38倍)の性能を持っている。

  • こんにちは。NoMaYです。

    RZ/Fiveに関して、こんなWikiページ(英語)とドキュメント(日本語/英語)が出来ていました。

    RZ/Five Series 64-bit RISC-V MPU
    renesas.info/wiki/RZ-Five

    RZ/Five Easy Download Guide
    www.renesas.com/jp/ja/document/gde/rzfive-easy-download-guide?language=ja
    www.renesas.com/jp/ja/document/gde/rzfive-easy-download-guide?language=en

    [追記]

    Information for engineers, from engineers.
    This site contains helpful technical information about Renesas products and solutions.
    After all, nothing beats a well placed printf.
    renesas.info/wiki/Main_Page

    Renesas.info:About
    renesas.info/wiki/Renesas.info:About
    The purpose of this site is to help Renesas customers get access to information that might be hard to find.
     

  • こんにちは。NoMaYです。

    私が良く見るニュースサイトに、RISC-Vコアに関して、こんな記事が掲載されていました。RZ/Fiveのことも出てました。

    「RISC-Vは不可避の存在」、RISC-V Summit 2022詳報 歴史や現状、各社の最新開発動向まで
    2023年01月24日 11時30分 公開 [Kevin Krewell(Principal Analyst,Tirias Research),EE Times]
    eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2301/24/news075.html

    RISC-V ISAの管理/推進を目指すコンソーシアム「RISC-V International」が2022年12月に開催した「RISC-V Summit 2022」について、当日行われた講演の内容や各社の最新開発動向などを紹介する。


    [追記]

    RISC-Vコア、「出荷コア数で2024年には主流へ」 業界要求はオープンスタンダード
    2022年12月28日 09時30分 公開 [馬本隆綱,EE Times Japan]
    eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2212/28/news053.html

    米国SiFiveは、RISC-Vの現状やSiFiveにおける今後の取り組みなどを紹介した。この中で、「RISC-Vの立ち上がりは早く、2024年にはRISC-Vの出荷コア数がArmを上回り、逆転するのではないか」との見通しを明らかにした。


    ホントなのでしょうかね?、、、

    [追記]

    大原雄介の半導体業界こぼれ話
    RISC-Vの性能や採用はどこまで進んだのか
    大原 雄介 2022年12月20日 06:18
    pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tidbit/1464831.html