不揮発性メモリに記録しているが、一日何回もONOFFして10年くらい使っていると、メモリが壊れたりしませんか?

産業分野全体に共通した質問となります。

産業のお客様では、10年以上の製品ライフが求められる。その背景での質問となります。

GPAKは不揮発性メモリに記録しているが、一日何回もONOFFして10年くらい使っていると、メモリが壊れたりしませんか?

 大丈夫である場合それを示す、信頼性レポートのようなものがあると助かります。

  • メモリのデータシートに何回までの書き換えを保証すると書いてありますよ。EEPROM、Flash ROM、FeRAMなどなど方式により書き換え回数が違います。それとは別に保存データが値を保つ期間がどれくらい?というのも別であります。EEPROMなら1日に数回なら10年くらいは耐えると思います。

  • ゲートからは自然に電子が抜けて行きます。
    (参考) https://xtech.nikkei.com/it/pc/article/knowhow/20100917/1027542/
    どの程度抜けて、いつ読み出せなくなるかは確率論的な話なので何年以内なら絶対大丈夫ということではありません。

    eraseを繰り返せばゲートが劣化し、データの保持期間は短くなる傾向にあります。
    (参考) https://www.marubun.co.jp/technicalsquare/37548
    消えたら困るようなデータと頻繁に書き換わるデータを同じデバイスでは扱わないようにするのが肝心です。
    一度メモリ屋さんと会話してみると良いですよ。

  • お問い合わせの件、GreenPAKのメモリ保持期間についてですが、GreenPAKのFIT値での回答とさせていただくと、代表的な値として0.56FITという値があります。

     なお、必要があればカスタム品番に対してReliability reportを発行させて頂きます。その中にFIT値の記載もあります。