R8C/M12AのUARTモニタプログラム

秋葉原の電子部品ショップでR8C/M12A(20ピンDIP)を購入しました。R8Cファミリ用C/C++コンパイラパッケージとR8C UART モニタプログラムをインストールし、パソコンとマイコンをUSB-シリアル変換モジュール(FTDI社FT232搭載)を使って接続し、プログラムの開発、デバッグを行おうとしています。簡単なテストプログラムを書いてビルド後、モニタプログラム、モジュールをマイコンにダウンロードして実行してみました。いちおう、ここまでの作業は問題なく行えました。
HEWを使ってデバッグしている場合、デバッグ中のエディタウィンドウは実行中のCソースコード、アセンブラソースコードが表示され、これらの混合表示も可能になっていると思います。
が、プログラム停止中は必ずアセンブラソースコードの表示になってしまいます。ステップ実行時も同じくアセンブラソースコード表示となります。つまり、Cソースコードでのステップ実行、表示ができません。Cソースコード表示の時、ソースアドレスに何も表示されません。以前のR8CシリーズのUARTモニタプログラムであればCソースコードデバッグも問題なくできていました。R8C/M12AでのCソースコードデバッグには対応していないのでしょうか?
R8CのモニタプログラムはUARTでマイコンに接続できさえすればデバッグができるようになるので大変重宝してきました。今後とも是非対応していただきたいと思います。

開発ツールバージョン
R8Cファミリ用C/C++コンパイラパッケージ M3T-NC30WA V.6.00 Release 00
  • Steppyと申します。

    R8C/M12Aで、UARTデバッガ接続でもソースラインデバッグできますよ。ちなみに、プログラムダウンロード後の初期表示もアセンブラ表示になっていませんでしたか?
    お使いになっているコンパイラパッケージのバージョンが最新のVer6.00をお使いのようですので、多分それが原因だと思います。
    R8C UARTデバッガは、旧バージョン(Ver5.XX台)のコンパイラが出力するデバッグファイル形式(IEEE695)にしか多分対応していないと思います。
    NC30WA Ver.6.00からリンケージエディタが大幅に変わり、出力するデバッグファイル形式が『ELFフォーマット』になりました。このせいでシンボル情報などが認識できず、アセンブラでの表示になってしまうと思われます。
    よって、お使いのコンパイラをダウングレードすれば解決できると思いますので、以下のurlから1つ前のバージョン(Ver5.45Releas01無償評価版)をダウンロードして、Ver.5.45でコンパイルしたデバッグファイルでダウンロードしてみてください。

    http://japan.renesas.com/support/downloads/download_results/C2000801-C2000900/evaluation_software_m3t_nc30wa.jsp
  • Steppy様、情報ありがとうございます。ご指摘のとおり、バージョンを落として試したところ、無事Cソースコードでバッグができました。ありがとうございました。
    また、リンカのデバッグファイル形式が原因ではないかとの指摘だったので、その後Ver.6.00でリンカのデバッグ情報の出力の設定を確認したところ、デフォルトの状態でデバッグ情報を出力しない設定になっていました。この設定をデバッグ情報を出力するに設定してビルドし直したところ、Ver.6.00でもCソースコードデバッグができました。いままでR8Cを使っていたときはとくに設定を変えた覚えがなかったので、チェックしていませんでした。
    それにしても、R8Cは無償でダウンロードできるUARTモニタプログラムを使えば簡単にデバッグできるので非常に便利ですね。必要なのはパソコンとマイコンをUARTで接続する手段だけですから。とくにR8C/M12Aは秋葉原のパーツショップで¥100で買えますし。新マイコンのRL78シリーズもこのくらい安く、簡単にデバッグできるようにしてもらえるととても使いやすいと思います。