レモン電池つながりで、どのぐらいの電力があるとマイコンが起動できるか調べてみました。安定化電源を使って、電圧と電流プロットをしてみるとVDD=1.5Vの時に電流ピークがあるようです。レモン電池の電圧に関係なく、電流が400uA以上流せないと、電圧上昇がVDD=1.5Vで止まったままになるようです。1.5Vを超えると一気に消費電流が下がって、STOP電流並になりました。ということでG13の起動最小電力は600uW(1.5V*400uA)ですね。まぁ、乾電池とか電力が十分ある電源では関係ないですけども環境発電など1mWクラスの微小電力のアプリケーションだと要考慮事項ですかね。動作環境QB-R5F100LE-TB(POWER LEDカット) プログラムORG 0h DW STARTCSEG OPT_BYTE DB 060H,0FFH,0ABH,004H ;WDT,LVD off LS4MHz OCD禁止ORG 0D8hSTART: MOV P13,#001H ;マイコン動作開始識別用(1.6Vで動作開始) MOV PM2,#0 ;アナログ系端子処理=出力モード MOV ADPC,#01H MOV PU0,#07Fh MOV PU1,#0FFh MOV PU3,#003h MOV PU4,#00Fh MOV PU5,#03Fh MOV PU7,#0FFh MOV PU12,#001h MOV PU14,#0C3h;その他デジタルポートは全てプルアップ MOV PMC14,#07Fh MOV PMC12,#0FEh MOV PMC0,#0FCh STOP BR $STARTend
g13_5F00_current.gif
この前のセミナーでもらったRPBRX210を使って、RX210(R5F52108ADFP)の起動電力を見てみたところ1.4V付近でPORが解除された瞬間に3mA程度流れたの以外は数uAのフラットな電流消費で起動しました。オプション機能選択レジスタ1(OFS1)でHOCOを停止したつもりですけれども、LOCOで起動してそのままディープ・ソフトウェア・スタンバイモードに引き込む間に一瞬HOCOが動いているのか、電流を消費するモードを通過しているみたいですね。ちなみに、ディープスタンバイ中の電流消費は0.6uAでした。デバッグ時(FINEでエミュレーター接続)はディープスタンバイにしても内蔵HOCOが止まらないので、桁が変わって0.6mAでした。RL78もそうですけど、デバッガーつなげた状態でもスタンバイ電流が正しく測れると嬉しいんですけどねー。
Fu4QggeksJ3khabi-0_A0402.gif
エナジーハーベストでRL78/G14を使っているルネサスのインターンシップの人に「起動時の電流特性のグラフ」を見せたら喜んでました。
やっぱり、RL78をエナジーハーベストに使用する場合は閾値電圧(1.6V)によるパワーゲート(電源出力制御)が必須みたいですね。
ハーベスターを直接RL78に接続した場合、400uAくらい流せないと電圧上昇が途中で止まってRL78が起動しないので。
renesasrulz.com/.../2664.aspx ←本家のスレッド