E1エミュレータとの通信が途切れる

E1エミュレータを使ってRL78/G10をオンチップデバッグ中にプログラム実行を停止するとCPUとの通信が切れてしまいます。

この状態が頻発していて、まともに止まるのは数えるほどしかありません。

エミュレータとCPUは添付した画像の通りにしています。

配線に問題があるのか、それとも他に問題があるのか、教えていただけませんか?

CPU : R5F10Y16ASP

開発環境 : CS+ [CC]

エミュレータ : E1

Parents
  • origamiさん

    プログラムが暴走していると、origamiさんのように強制ブレークしても戻ってこないことがあります。

    ちなみに、ブレークポイントを設定した場合に正常にブレークできます?

  • Kirin様

    浅学で申し訳ないのですがRL78/G10シリーズはブレークポイントを設定出来なかったと思うのですが、何か方法があるのですか?

  • チョコ様

    >R5F10Y16は割り込みのソースは少ないので、残りのすべての割り込みにダミーのベクタを設定して、ベクタのとび先には、空の割り込み関数を置いてみるのも方法かもしれません。

    上記を試したころ、1/2の確率で停止できるようになりました。

    しかし、停止してからプログラムを再開するとプログラムが止まってしまいます。

  • Jin様

    >仮に、無効にできるのであれば、WDTは無効状態でブレーク実行されてみてはいかがでしょうか?

    WDTの割り込みを禁止してみたのですが、やはり停止に失敗してしまいます。

  • >origamiさん

    皆さんが仰る通り、スタック不足の様な気がします。。。

    一案ですが、OKだった初期の頃を例えば1年前とすると、6ヶ月前の状態に戻すとどうなりますか?

    もしOKなら、半年間で追加したプログラムのいずれかに原因がある、と思います。

    最終的には、少しずつプログラムを削り、切り分けするしかないかもしれません。

    勿論、kijoさん仰せの通り、CallWalkerでの確認の方が先決です。(簡単ですから...)

  • CallWalkerでスタックを確認してみました。

    左側に表示されているMAX以外の数値を加算していったところ、350になりました。

    単位がByteならスタックの容量(64Byte)をはるかに越えてますよね・・・

  • origamiさん

    >左側に表示されているMAX以外の数値を加算していったところ、350になりました。

    すみません、勘が悪くて何をされたのか察しがつきませんが、重要なのは、左上の(Max:xxxx)です。

    このサイズ(単位はバイト)と、

    >現在のRAMは168Byteまで使用しています

    を加算してRAM容量を超えていたら、その時点でNGです。

    ※CallWalker-Viewメニューの、RequiredとUsedで算出されるサイズが異なります。

  • スタックはそのファンクションが終了すれば解放されます。私の場合は、R8CやSHですが、多重割り込みを無くして割り込み処理をなるべく小さくしているので、割り込み専用のスタックエリアはなかったはずなので、mainと最大の割り込み処理を足した分でサイズは十分になります。通常はmain(yyy)のサイズがそのままxxx.cal(MAX:yyy)に反映します。

    関数のポインタ呼び出しや多重割り込みや再帰呼び出しを使っているときは要注意です。込み入った話になるのでここでは触れない方が良さそうです。C言語で階層化設計されているのでしょうから、最適化をかけてしまってはいかがでしょうか?ローカル変数がメモリー上に無かったり、処理が無くてブレークポイントが設定できないなどデバックは大変になりますが、なんとかなると思います。思惑が外れてブレークポイントが設定できない場合はバクの可能性大です。

  • ビシ様

    不出来な質問者で申し訳ありません・・・

    スタックはMax56になっています。

    現在のRAM使用量が168Byteなのでスタックと加算して224Byteになります。

    RAM容量の256Byteを超えていないのでNGではないようです。

  • スタック見積もりツールは再帰呼び出しがあると正しくスタック使用量を見積もれないようですが該当はしないでしょうか?

    int tarai(int x, int y, int z)
    {
        return (x <= y) ? y : tarai(tarai(x - 1, y, z), tarai(y - 1, z, x), tarai(z - 1, x, y));
    }
    
    void main(void)
    {
        tarai(12, 6, 0);
    }
    

  • チョコです。

    グローバル変数領域とスタック領域を足して、256Byteを超えるかで判断されて

    いるようですが、それだけでは問題があります。スタックは、スタートアップ・

    ルーチンで指定している領域しか確保されていないので、領域の配置によっては

    おかしくなります。とりあえず、スタートアップ・ルーチンのスタック領域の

    サイズを大きくしてみてはどうでしょう。(とりあえず、16Byte増やして、

    0x50(80Byte)辺りにしてはいかがでしょう。

  • チョコ様

    >とりあえず、スタートアップ・ルーチンのスタック領域のサイズを大きくしてみてはどうでしょう。(とりあえず、16Byte増やして、0x50(80Byte)辺りにしてはいかがでしょう。

    試してみたところ、停止できるようになりました。ありがとうございます。

    ただ、停止後に実行しようとすると、失敗する時があります。

    (CPUリセット後スタートをすると失敗しない)

Reply
  • チョコ様

    >とりあえず、スタートアップ・ルーチンのスタック領域のサイズを大きくしてみてはどうでしょう。(とりあえず、16Byte増やして、0x50(80Byte)辺りにしてはいかがでしょう。

    試してみたところ、停止できるようになりました。ありがとうございます。

    ただ、停止後に実行しようとすると、失敗する時があります。

    (CPUリセット後スタートをすると失敗しない)

Children
  • チョコです。

    > 試してみたところ、停止できるようになりました。

    とりあえずは、おめでとうございます。

    > ただ、停止後に実行しようとすると、失敗する時があります。

    デバッガがスタックを使用したために、おかしくなっている可能性があります。

    (最初の頃に書いたように、デバッガが数Byteスタックを使うのでその分の影響)

    今のところは、もう少しスタック領域を広げてみるしか思いつきません。

  • 2016/1/7 3:29と0:02のorigamiさんの書き込みからmainよりも割り込みのサイズが大きいと予想してます。多重割り込みは無しで、_mainと最大の割り込みのサイズの和は80以下ですか?

    余計なことかもしれませんが、必要スタックサイズは明確に求められるのだから、しっかりと把握して設定した方が良いです。適当にスタックサイズを再設定して結果オーライだと将来的に困ると思います。

    コストや時間を考慮すると、以前に書いたとうり、メモリー優先の最適化が最有力の対応でしょ!

  • チョコです。

    >メモリー優先の最適化が最有力の対応でしょ!

    最適化を行うと、デバッグ用のシンボルが出なくなるところがあります。

    そうなると、ブレークポイントが設定できなくなることがあります。

    乱暴ですが、まずは、R5F10Y17(ROM4kByte、RAM512Byte)で

    デバッグを進めて、その後にR5F10Y16という手もあります。

  • cstart.asm の 

    	;--------------------------------------------------
    	; ROM data copy
    	;--------------------------------------------------
    

    の直前辺りに

    $IF (__RENESAS_VERSION__ >= 0x01010000)
    	MOVW	HL,#LOWW(__STACK_ADDR_END)
    	MOVW	AX,#LOWW(__STACK_ADDR_START)
    $ELSE	; for CC-RL V1.00
    	MOVW	HL,#LOWW(_stackend)
    	MOVW	AX,#LOWW(_stacktop)
    $ENDIF
    	MOVW	BC,#0xADDE
    	MOVW	DE,#0xEFBE	   
    	BR	$.L2_STACK
    .L1_STACK:
    	XCHW	AX,DE
    	XCHW	AX,BC
    	MOVW	[HL],AX
    	XCHW	AX,DE
    	INCW	HL
    	INCW	HL
    .L2_STACK:
    	CMPW	AX,HL
    	BNZ	$.L1_STACK
    

    を加えると main() が実行される前にスタック領域の全てが 0xDE, 0xAD, 0xBE, 0xEF で初期化されます。デバッガでスタック領域がどこまで使われたかの一助になるかと思います。

  • kijo様

    _mainと最大割り込みサイズの合計は72です。80に結構近いですね。

    スタックサイズの変更はたしかに後々に響きそうですね。変更なしで行きたいところです。

    チョコ様

    >乱暴ですが、まずは、R5F10Y17(ROM4kByte、RAM512Byte)でデバッグを進めて、その後にR5F10Y16という手もあります。

    確かに乱暴かもしれませんが、一案として考えておきます。

    fujita nozomu様

    コードの提供ありがとうございます。

    デバッグの参考にさせていただきます。

  • チョコさんの情報にあるデバッガが使用する分に関して考えが抜けてました。CS+とE1の場合に必要なサイズはチョッと検索したのですが、情報が得られてません。チョコさん、デバッガの要求分はどこに記述があるのでしょうか?E8aは8バイト使用なので、E1が同じだとすれば、ギリです。

    R5F10Y17に変更する案は乱暴には思えません。C言語でROM使用率が97%を越している時点で当然検討済みと思ってます。コストやその他の制限事項でマイコンの乗せ替えが困難の結論があると予想してました。とすれば、以前にも書いたとおり、メモリオーバーフローを運を天に任せるよりはデバッガの制限の方がマシだと思います。

    origamiさんがどのような位置づけでどのようなシステムを作成しているかが不明なので、的確な書き込みができないだけです。前出の通りマイコンを指定されているなら変更はNGです。制御機器や自動車などでは安全の確保が絶対で、設計的に暴走は避けなければなりません。また、2KのC言語プログラムの要求仕様は小規模と思われデバッガ無しでも十分に迅速な開発が可能に思えます。民生の低価格リモコンなら命に関わるようなことは考えられず利益優先でたまに発生する暴走は許容されそうです。いずれにしてもメモリサイズのチェック手法の修得は現時点のこのスレッドにおいて極めて重要だと思います。

  • チョコです。

    >チョコさん、デバッガの要求分はどこに記述があるのでしょうか?

    2つの異なる情報があります。

    (1)

    「E1/E20エミュレータ ユーザーズマニュアル 別冊 78K0R 接続時の注意事項」

    の「3.3 デバッグ用資源の確保」に「(b)デバッグ用スタック領域」として6バイトと記載

    されています。

    documentation.renesas.com/.../r20ut0781jj0100_e1e20_k0r.pdf

    (2)

    ところが,RL78/G10のハードウェア マニュアルの「21. 3 ユーザ資源の確保」の

    「図21-3 デバッグ用モニタ・プログラムが配置されるメモリ空間」には10バイトと

    記載されています(RL78/G14では4バイトでした)。

    デバイスによって異なるようなので,デバイスのマニュアルに従うのが安心だと思い

    ます。

    (結構,明確に書いてあるのですが,ほとんどの人は気が付いていないようです。)

    追伸

    バージョンで変化する可能性がありますが,10バイト確保すれば問題ないでしょう。

  • CS+のヘルプから検索していたのでハードウエアマニュアルを参照することが抜けてました。R8Cの場合は、ハードウエアマニュアルにはデバッガマニュアルを参照のことと書かれており、E8aのマニュアルにはデバイスごとの資源要求が書かれているのでRL78やE1も同様との思い込みがありました。個人持ちのE1が無く関連のドキュメントが未確認だったことも影響していると思います。と、言い訳はこの辺で、情報をありがとうございました。