標準品のスクリーニングはバーンインレスみたいですね。もちろんI/O部や内部ロジックの検査はほぼ100%実施してますけど、ストレス耐性は統計的に保証していますってことですね。品質保証としては、製造技術を上げて歩留まりを一定に保てる方が、全数検査するよりも信頼性は高いと思います。なぜなら、回路規模が大きくなると、どっちみち未検出配線が増えるので、統計的に不良率を抑えられる方が信頼性の面で有利ですから。「guaranteed by design, not production tested.」他の半導体メーカーでも「その条件で出荷検査していなけど設計ルールで保証しています。」って文々が一般的に記載さていますし。食料品の安全性も考え方は似ていて関税でサンプリングによる残留農薬検査をしている外国産の野菜とまったくの検査レスの国内産野菜のどっちが安全性が高いですか?っていう話の場合、たとえ検査が行われていないとしても国産の方が安全ですよね。(ある意味属人的ですけども)国産の場合は生産プロセスの透明化と高度な安全基準に基づいている(と信じている)ので、検査なんてしなくても一定の品質が保てていますから。PS海外メーカーではたまにありますけどQFPで1ピン位置が90度ずれていたり、レーザー捺印と中身(オプションやROM/RAMサイズ)が違っているものが納品されることがあります。いくら検査が完璧でも捺印ミスの時点で全てがアウトになりますから、トータルで高品質でないとダメなんです。
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