たまたま壊れた電源の修理依頼でディザー回路のスイッチング電源に遭遇しました。
メーカの特許資料を読んでいますが、ほんとに力率が改善されるのか? 少し疑問です。
http://astamuse.com/ja/published/JP/No/1999191960
でも面白い回路です。
ディザ回路は非常に限られた回路のようで反応がないですね。
いろいろ調べたら、この回路はユニバーサル電源の初期の回路でした。
特許があり、他社では使えなかったようです。
電源を調べたら、コイルのサージ吸収用のコンデンサが焼けて、炭化していました。
電解コンデンサは空っぽで、高熱になったようで、カバーが基板に焼き付いていました。
何とか修理して正常復帰しました。 焼けた部品の写真を添付します。
やまさん
高電圧のディザとか、なかなかニッチなところですね。
特許といえば、たまに読んで楽しんでますけども、特許に公開するとこっそりコピーされるので、
最重要な「ミソ」は秘匿したまま、「ミソ」を構成するのに必須な項目を特許に掛けて、「ミソ」を実質保護しないとですねー。
なので、特許にある技術+αで目的の動作を達成できるのかもしれませんよ?!
Kirinさん
この電源は市販の24V用のユニバーサル電源でした。高力率用の電源で、昇圧型のPFA回路が出る前のものでした。
AC265Vまで入力可能ですが、写真で見えるとおり電解コンデンサの耐圧は200Vでした。
しかし、効率が少し悪いのが弱点です。でも15年間製造されたので、いい電源と思います。
特許明細書を読むことで、発明の意図や現状の問題点と技術のPointがわかり、いろいろ勉強になります。
40年近く前ですが、ベンチャービジネスの製品を開発し、当時出始めたマイコンを使って設計していたので特許
を出せばほとんど特許が取れる時期でした。毎月明細書を書いて、100件近く出願しましたが、11年で転職した
ので、特許の報奨金はほとんど入りませんでしたが、、。
しかし、文章力を得ることができました。特許明細書を自分で書くと更に勉強になります。
その電源、いい仕事してますね。200V耐圧で265Vを受けるなんて^^
特許の文章は独特ですよね。 請求項を分けすぎると、途中の項目で審査に引っかかって全滅したりするので、なかなか文章力が必要かと思います。 そんな特許を何本も書いちゃうなんてさすが、やまさんですね。
特許庁にいった大学の先輩が、こっちも忙しいんだから「出願だけして審査請求しないのはやめてね」と言ってました。 まぁ、企業的にはお金を節約しながら、防衛特許がほしい場合もあるので致し方ないのですけども^^;
確かに 200VでAC265Vの電圧を受けることができるのが一番の強みでしょう。
最近のPFA回路ではDC380Vに昇圧し、DC400Vの電解コンデンサで充電していますが、ちょっと怖い電圧です。
その点、200Vというのは安心感があります。
最近の特許はオンラインで申請し、一定の形式になっていれば自動的に登録されるので、よくなったと思います。
申請だけは費用が安く、早く登録できるので、とりあえず出願し製品化が終わって良い結果が出れば審査に入り、
ほどほどだったら、防衛特許の意味の出願だけで、審査を保留するのが多いでしょう。
でも特許の審査費用が高すぎますね。これもオンライン化して審査費用も安くしてほしいですね。
最近googleにも特許検索機能が付いたので、検索が便利になりましたね。 どうせなら、googleのAIか何かを使った自動認識で特許審査してくれると楽チンなんですけどね。 無人で車が運転できるなら、無人で審査もできそうな気がします! (「ロボットは東大に入れるか」を研究している新井紀子教授もきっと「できる」といってくれるはず)
特許は誰のため?って考えると、安くあるべきですよねー。 でも中の人の話を聞くと値上げして特許出願件数を減らせと思っていそうですけども。。。審査する人に対して特許数が多すぎるので、興味を引かない特許は寝かされているみたいですね。
アイデアを実現し良い製品ができたら、それを作った人の権利を保障することが一番です。
特許は審査する人のためにあるのではなく、出願する人のためにあるものなので、発明がもっと増えるようにすべきでしょう。
値上げしたら非関税障壁になって、海外からもクレームがつくと思います。
その通りですね。
そうそう、世の中変わった方もいらっしゃるようで、審査官を脱力させる とんでも特許もちらほら出願されるようですorz www.st.rim.or.jp/.../017.html