マイコン・CPU

雑誌などでも当たり前のようにマイコンをCPUと表記してます。実際に開発の現場の方はこのことをどのように思われているのでしょうか?
私は、システムをユニットと呼ぶことや2CPUなどの表記に違和感を感じます。また、正しい呼び方をしなければマイコン開発者に失礼なようにも思います。
  • Intelがマイコンを出し始めたときに マイコンをCPUと呼んでいましたが、ワンチップマイコンが出たときに低い機能なのでMCU(Micro Control Unit)と呼び、区別しました。
    その時はマイコンはCPUではなく、MPU(Micro Processer Unit)と呼ばれるようになりました。
    CPUは元々は大型コンピュータに使われる名前ですが、最近のマイコンは大型コンピュータ並みになったのでCPUと読んでも遜色はないでしょう。
    デバイスの成長と共に最適な名前をつければいいと思います。
  • スタッフのチョコです。


    kijoさんのお好きなように及びいただいて結構です。

    マイコンが現在のように大きく成長してくると,
    「マイコンだ」「CPUだ」と特に気にしていないと
    思われます。それよりは,「RXコア」や「RLコア」
    などの方を気にしている(と考えます)。マイコンが
    産業の米と言われてから久しい現在では,米と同じく,
    銘柄(コア)に視点が移っているように感じられます。

    どのように呼ぶかは,使われ方で異なるものと考えます。
    (以下長くなります。)

    そもそも,マイコンは大型コンピュータ(メインフレーム)のダウンサイジングであるミニコンピュータ(ミニコン)の延長線上にある言葉です。
    登場当時はミニコンのさらなるダウンサイジングにつながるものとして,一般にマイクロコンピュータ(マイコン)と呼ばれましたが,その実体は単なるワンチップCPU(中央処理装置)に過ぎず,コンピュータに必要な各種入出力装置や記憶装置などはもっておらず,コンピュータというシステムのひとつの(重要な)一装置(ユニット)にすぎませんでした。
    集積回路技術の進展により,マイコンが発展して,ワンチップ・マイコンが登場し,家電を始めとしたいろんな応用分野で使われると,統計上ひとまとめで処理できなくなりました。
    そこで,マイクロ プロセッサ(MPU)とマイクロ コントローラ(MCU)に分かれました。世界的にはこの分類が使われ,日本でもメーカは世界にあわせて,この呼び方が一般的に用い
    られています。しかし,日本では一般にはマイコンの名称が定着しています。CPU(Central Processing Unit)はインテル社がそのように呼んでいましたが,MPU(Micro-Processing Unit)はモトローラ社が対抗して使用していたと記憶しています。

    メインフレームはそれ自体がシステムとして独立していましたが,ミニコンはそれ自体がコンピュータ システムであると同時に,さらに大きなシステムを制御するために利用されるユニットの位置付けももっていました。マイコンはこれがさらに進展して,マイコンは部品になって,システムの中やさらにシステムを構成するユニットの中に複数使用されるようになっております。
    その中で機能を端的に表す呼び方がいいかと思います。

  • ユーザは適当な事を言ってもメーカ様が合わせてくれる事がほとんどです。W.ブーン、M.J.コクラン、嶋正利、F.ファジン、M.E.ホフ、S.メイザーおよびルネサスエレクトロニクス マイコン開発メンバーへの敬意から気になっていた項目でした。また、名称も含めて正しい理解はキーポイントを明確にするために有効と感じてます。今後も状況で注意を払いたいと思います。