RA6M5 をUSBでデバッグできるようにするには

評価ボード EK-RA6M5を使って、一連の評価が終わったので

回路設計+基板設計を開始しようかと思っているのですが

デバッグに関するハードウェアについて質問です。

EK-RA6M5ではUSBケーブル一本で

e2studioからソフトの書き込みや、ブレークポイントを張ってデバッグができました。

これを実現するにはどんな回路が必要になるでしょうか?

EK-RA6M5の回路図を見ると、別途RA CPUとは別に、USB付近にS124 デバッグ MCUというものが接続されており

なんじゃこりゃー となっております。

デバッグは、J-LINKを選択して行っていましたが

Seggerなんとかのコンソールは使用しておらず、不要です。

それでもS124 デバッグ MCUが必要なのでしょうか?

制作する基板は、e2studioとUSBケーブルだけでソフト書込+デバッグをできる状態にしたいです。

  • 当該マイコンはデバッガそのものではないかと思います。

    EK-RA6M5は使った事がありませんが、最近のルネサスのボードには、RXだとE2Lite, RAだとJ-Link相当のデバッガ回路が搭載されているものが多いです。)

    仮に、チップが入手出来たとしても、(ルネサスさんから情報開示してもらわなければ)中に書き込まれているプログラムまで入手するのは難しいと思います。

    RL78/G23などは、TXD, RXD, RESETの接続で、デバッガが無くてもデバッグが行えますが、RA6M5はその様にはなっていないと思います。(デバッグを行う場合は、外部接続のデバッガが必須)

    現実的なのは、TCK/P300, SWDIO/P108, RESETを端子に引き出しておいて(MDとTCK/P300はボード上で接続しておく)、外部にE2Lite等を接続してSWDインタフェースでデバッグする事かと思います。(JTAGでつなぎたい場合は、TMS, TDIも引き出し必要ですが、SWD接続で何か困ることもないかと思います。)

    (書き込みだけでしたら、TXD9/P109, RXD9/P110, MD, RESETを引き出しておけば、デバッガが無くても、USB-Serial変換機器だけで行えます。もしくは、USB-FS経由でUSBブートモードで書き込むという手もあり、その場合もデバッガは不要です。)

  • これって単純に「ターゲットマイコン+「格安」JTAGドングル(S124)」がワンボードになってるよくある構成ですよね?S124向けのファームウェアが公開されるとは思えませんので最低限の「SWDピン+リセット」だけは用意した方がいいです。VccとGNDを追加して5ピンで済むと思います(Vccはボードが通電されていることをJTAGが認識するのに普通は必要)。

  • もし、デバッグ目的ではなくUSBからFlashROMを書き換えるだけならMDピンをショートするジャンパーとUSB回路を組めばシングルチップモード(USBブートモード)で実現できると思います。ハードウェアマニュアルの動作モードとフラッシュメモリの説明に記載があります。

  • tf様、Yamamoto様

    ご回答ありがとうございます。

    EK-RA6M5はS124マイコンとそれに書かれたソフトによって

    J-Link方式のデバッグができているということですね。

    今回、できればいいなーと思っていたことは

    USBケーブル一本でデバッグと書き込みができる方式でしたが

    S124マイコンやそれ用の回路を用意して、さらにS124にソフトもいるとなれば私にはハードルが高そうです。

    tfのおっしゃられるようにE2 Liteを使った方式にしようと思います。