電源投入時のマイコンの起動について

ご存知の方、ご教示ください。

ハードウェアマニュアルを見ても良く分からず、質問させて頂きました。

RX210を使用しておりますが、リセット端子-GND間に0.01uFのセラミックコンデンサを

実装すると下図の波形になり、起動できません。

黄色がVccの波形で、水色がリセット端子の波形です。

また、コンデンサを1000pFにすると下図の波形になり、問題なく起動します。

黄色と水色の波形が重なっています。

この違いを教えてください。 宜しくお願いいたします。

  • こんにちは、
    0.01μFをRES端子に接続した場合は、パワーオンリセットが正常に入っていないと思います。

    ユーザーズマニュアルハードウェア編 162ページ 6.3.2 パワーオンリセット、電圧監視0 リセット から、
    『パワーオンリセットは、パワーオンリセット回路による内部リセットです。
    RES端子をHigh にした状態で電源を投入すると、パワーオンリセットが発生します。」とあります。
    ですので、パワーオンリセットを使用する場合はRES端子をHigh(Vcc×0.9V以上)レベルにしておく必要があります。
    RES端子がHighレベルでないと、パワーオンリセットは動作せず通常の端子リセット動作となります。

    今回の場合、波形からRES端子の立ち上がりがかなり遅れているので、端子リセットと見なされパワーオンリセットが入っていないと思います。
    通常の端子リセット動作となたため、発振子の発振安定時間を確保出来ず、リセット解除となり、不安定なクロックのためにマイコンが起動しなかったと推測します。

    コンデンサを1000pFにすると電源とRES端子の電圧がほぼ一致しているので、パワーオンリセットが入り、正常に起動できていると思います。
  • 回答、ありがとうございます。
    パワーオンリセットの場合はリセット端子がHiになっていないといけないとの事ですが、起動した方の波形でも
    リセット端子の電圧はVccと重なっているのでそれ程高い電圧になっていません。
    これでも起動するのは問題でしょうか?

  • ルネサスさんのサイトに同じ様な内容のFAQがありました。
    support.renesas.com/.../210897628-FAQ-1010846
    ご参考までに。
  • qb12さん、こんにちは。

    正直に言うとハードウェアに関しては詳しくないのですが、質問と回答が
    噛み合っていないような印象を受けましたので、自分なりに考えてみました。

    リセットの立ち上がりがゆっくりであるが故に、マイコン内のリセット
    (解除)検出回路の出力がバタついて、マイコンが正常にリセット解除され
    ないのではないでしょうか?

    昔のマイコンであればシュミット回路でバタつかないようになっていたと
    思っているのですが、最近のマイコンは低電圧検出回路が絡んだことにより
    シュミット回路を入れられなくなってしまったのではないでしょうか?

    RX210のハードウェアマニュアルは、これから見ようと思っているのですが、
    低電圧検出回路の設定で、リセット発生電圧やリセット解除電圧を設定
    出来るようになっていれば、適切な値を設定することで対処出来るのでは
    ないだろうか?、と漠然とですが考えています。

    あくまで素人考えですので、余計混乱させてしまうかもしれませんが、、、

  • こんにちは
    起動した方のRES端子の電圧はVCCと重なっているので、必ずHighレベルと判断されると思います。
    Highレベルであれば問題ないと思います。
  • SA様 said:

    今回の場合、波形からRES端子の立ち上がりがかなり遅れているので、
    端子リセットと見なされパワーオンリセットが入っていないと思います。
    通常の端子リセット動作となたため、発振子の発振安定時間を確保出来ず、
    リセット解除となり、不安定なクロックのためにマイコンが起動しなかったと
    推測します。


    すみません、自分が質問した訳ではないので出過ぎかと思いますが、SA様の
    仰っていることをRX210のUMから画面コピーとして抜き出してみました。

    (1) パワーオンリセットでは内部リセット信号が解除されるまでTYP 9ms掛かる。

    [UMより引用]


    [UMより引用]


    (2) 端子リセット動作では内部リセット信号が解除されるまでmax 912usしか掛からない。

    [UMより引用]



    (3) このように(1)と(2)では8msほど内部リセットが解除されるまで時間が
    異なり、発振安定時間が確保出来ているかどうかに影響していると推測される。

    ということなのですね。

  • わわいです。
    まあ、電源投入時にRES端子がHighになってないので、パワーONリセットがかかっていない、ってはなしですね。

    で、なぜリセット端子にコンデンサをつなげているんでしょうか?
    パワーONリセットの機能を使うのであれば、RES端子にコンデンサを付けるのではなくて、抵抗でプルアップするべきです。
    パワーONリセットの機能を使わず、リセット端子としての機能をお望みなら、つなげるコンデンサの容量をもっと大きくしないと正常にリセットがかかりません。
  • SAさん、NoMayさん、わわうさん 回答ありがとうございました。
    現象から見てもパワーオンリセットにならず、端子リセットになっているにもかかわらず8mS待たずにリセットが解除されているので発振が安定しないでちゃんと起動できない、という事で理解しました。
    もう1つ、Vcc電圧が規定電圧になっていない時は、その時の電圧に近い値になっていればHiと判断する事も大切な情報になりました。

    NoMayさん:
     色々詳しい説明をありがとうございました。
     8mSの理由も理解できました。

    わわいさん:
     色々とアドバイスを頂き、ありがとうございました。
     プルアップ抵抗は10kΩを付けています。
     また、コンデンサはイミュニティ関係の試験でマイコンがリセットしてしまうので付けています。
     まぁ、容量は以前のマイコンに使用していた値をそのまま使ってしまったのでこんな事になってしまいましたので
     そこは反省点です。
  • NoMaYさん
    こんにちは
    その通りです。
    発振安定時間が確保できていないと推測しました。
  • わわいです
    >プルアップ抵抗は10kΩを付けています。
    >また、コンデンサはイミュニティ関係の試験でマイコンがリセットしてしまうので付けています。
    こういう理由でコンデンサを抱かせる、ってのはあんまし感心しませんが、、
    プルアップ抵抗をもっと小さくするか、いっその事VCCと直結してしまっても(まあ、プルアップ抵抗を0Ωにするだけですね)いいのではないかとおもったりします